炎天下で洗車してはいけない理由と対処法!夏場の日差しには要注意

炎天下が洗車には向いてない点を多くの人は知らないでしょう。日差しが強く水分が蒸発しやすいため夏の洗車は、朝夕の涼しい時間帯がベストといえます。そして、シミ対策では、専用の洗剤やコーティング剤が適しています。今回は、炎天下での洗車をおすすめしない理由についてみていきましょう。
炎天下で洗車して大丈夫?真夏の炎天下での洗車を避けた方がいい理由
ここでは、真夏の炎天下の洗車を避けた方がいい理由について解説します。
①ボディの温度が高い
炎天下ではボディの温度が上昇します。たとえば、黒色の車に対して、40度近い気温の中で洗車を行った場合には、ボディの温度は70度を超えることになるでしょう。また、ボディの温度が高い状態では、水分がすぐに蒸発するため、シミがつきやすい状況になります。
②イオンデポジットが起きやすい
雨の多くなる梅雨の時期から真夏の洗車では、水分がボディ表面で蒸発しやすくなります。雨水や水道水に含まれている塩素やカルシウムといった成分によって、車の塗装面にイオンデポジットという現象が発生しやすくなる点は知っておきましょう。
イオンデポジットが一度できてしまった場所には、水分が溜まりやすくなります。そして、日光などで乾燥と蒸発を繰り返すことで硬度が増し、硬度が増すほど除去が困難になるため、早めの対処が必要です。
③ウォータースポットが出来る
ウォータースポットは、水滴がレンズのように太陽の光を集めることで、ボディに焼きついて跡が残ってしまう現象です。コーティングや元の塗装まで染み込み、リング状のシミができてしまいます。塗装面を研磨しなければ、除去はできません。
④ワックスやコーティング剤にムラが出来る
真夏の炎天下では、イオンデポジットやウォータースポットといった汚れができやすくなるため、下地をキレイにしにくく、コーティング剤のムラが出やすい状況になります。また、炎天下ではコーティングの乾き方に差が出るため、光沢に統一性がなくなるといえるでしょう。
ワックスをかけるときも車体が冷えていた方が効果的であるため、炎天下でのワックス塗布は避け、どうしてもかけなければならない場合は日陰に移動し、車体が冷えた状態になった際に塗布することを推奨します。
真夏の日差しは洗車の大敵!
真夏の日差しの影響で車体温度が上昇した場合は、洗車時に水分が乾きやすくなります。車にイオンデポジットといった汚れがつきやすくなることに加え、ダメージを受けやすい点から、洗車には不向きだといえるでしょう。
また、熱中症のリスクが高まり、目に紫外線を取り込むことで、充血や痛みが生じる可能性もあります。車と人体に良い影響は皆無であるため、炎天下での洗車は避けることを推奨します。
炎天下の日に洗車する方法
ここでは、洗車を行うタイミングが炎天下となってしまった場合のポイントについてみていきましょう。
①早朝の涼しい時間帯に洗車する
日中の気温上昇は避けられないため、洗車のタイミングとしては早朝か夕方に洗車を行いましょう。天候に関しては、くもりで風がない状態が適しています。
②時間のかかるタイヤやホイールから洗車する
炎天下の日の洗車は、早朝や夕方であっても短時間で終わらせることが重要になるため、洗車する順番を意識することが大切です。まずは、時間のかかるタイヤやホイールの洗浄を行います。次に、水分の蒸発を防ぐ目的から、ボディの上から順番に部分ごとに繰り返し洗って流しましょう。
③真夏の洗車はスピード勝負
自宅で洗車を行う場合は、強い水流を得られる散水ノズルや伸縮できるホースを活用しましょう。予洗いで汚れを一気に流せることに加え、シャンプーの泡も素早く流せます。
また、拭き取りの際は、吸水性に優れた洗車用のクロスを使用し、キレイに素早く拭き取りを行えば、時間短縮につながります。洗車効率を意識し、グッズを活用して短時間で洗車することを心掛けましょう。