• ナレッジ

洗車にお湯を使用する場合と使用する際のポイントなどを解説

気温が低くなる季節、水は冷たいのでお湯での洗車を検討する方も多いでしょう。しかし、洗車に適した温度のお湯でなければ、車にダメージを与えてしまうケースもあります。今回は、洗車にお湯を使用することでのメリットや適している温度、使用する際のポイントなどをみていきましょう。

洗車時にお湯を使用することでのメリット

ここでは、洗車時にお湯を使用するメリットをみていきます。

①お湯は水よりも粘度が低い
水は温度が上がると、密度が下がるため、冷たい水よりもお湯の方が汚れに対する溶解能力が高くなります。また、お湯は水よりも粘度が低いため、車のより細かいところまで浸透しやすく、洗い残しやすすぎ残しを減らせるなど洗車効率を向上させることが可能です。

②花粉や鳥のフンなどの汚れが落としやすい
花粉や鳥のフンといった汚れは放置すると塗装面にダメージを与え、シミや劣化の原因となるため、見つけ次第落とさなければならない汚れです。

花粉に含まれ車にダメージを与えるタンパク質のペクチンは熱に弱く、熱を加えると凝固する性質がある点から、お湯を使って洗車すると汚れを落としやすく、また、鳥のフンはお湯を使用することで柔らかくなるため、乾燥して固まった鳥のフンなどを落とす際に役立ちます。

洗車でお湯を使用する際のポイント

洗車時にお湯を使用することでのメリット

ここでは、洗車でお湯を使用する際のポイントをみていきます。とくに、適切な温度管理が大切になる点は知っておきましょう。

①洗車に適したお湯の温度は45℃程度
お湯の温度が高すぎれば、車のボディにダメージを与える可能性があります。逆に、低すぎても効果が得られません。そのため、温水洗車に適した温度である45℃程度のお湯を使用しましょう。

②熱湯は使用しない
熱湯を使用した場合、熱に弱い樹脂パーツやゴムパーツの破損につながります。また、熱湯の影響によって、ガラスの破損、クリア塗装の溶けだしやカラー層の剥がれといったような、悪影響を与える可能性も想定されます。場合によっては、高額な修理費用がかかることに加え、修理期間中に車が使用できなくなるリスクもあるといえるでしょう。

また、熱湯は周囲にいる人々やペットに火傷を負わせる可能性も想定されるため、洗車での使用は避けましょう。

外気温が低い場合はお湯や解氷剤を使って洗車しよう

外気温が低い場合はお湯や解氷剤を使って洗車しよう

ここでは、外気温が低い場合に、お湯を使って洗車する理由などをみていきましょう。

①洗車の効率が上がる
外気温が低い場合、フロントガラスが凍る、ボディに付着した水が拭き上げ前に凍るなど、洗車に労力や時間がかかります。しかし、お湯を使用することで水が凍りにくくなるため、洗車を効率的に行うことが可能です。

②凍った箇所は解氷剤を使用する
凍っているガラスに熱湯をかけた場合、急な温度変化でガラスが破損するリスクがあります。そのため、凍った箇所がある場合は解氷剤を使用したうえで、車のエアコンを内気循環モードにして溶かしましょう。デフロスターを稼働するとさらに効率よく凍った箇所を溶かせます。

冬場はガラスが凍結しやすい季節のため、車内に1本は解氷剤を置いておくことを推奨します。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE