タイヤワックスの効果と種類は?塗る際の手順とポイントなども解説

タイヤをキレイな状態に保つため、タイヤワックスを使用するケースは多いといえます。しかし、種類ごとの違いや使い方について把握しきれておらず、迷っている方もいるのではないでしょうか。今回は、タイヤワックスの効果と種類、塗る際の手順などについて解説します。
タイヤワックスの効果と種類とは
ここでは、タイヤワックスの効果と種類をみていきましょう。
①タイヤワックスの効果
タイヤワックスには、次のような効果があります。
- 汚れの付着防止
- 太陽光や紫外線などの要因で起きるひび割れを防ぐ
- ツヤが出て見栄えが良くなる
とくに、タイヤの劣化を防ぐ場合には効果的だといえるでしょう。
②タイヤワックスの種類は2つ
タイヤワックスの種類を大きく分けると、油性と水性の2種類です。油性ワックスは、一般的に石油系溶剤にシリコーンを溶かして作られています。水はけが良く、光沢のあるツヤが出ます。
また、汚れを強くハジき、効果が長持ちする点も特長です。
対して、水性ワックスは水にシリコーンを入れ乳化分散させて作られているため、石油系溶剤を含んでいません。そのため、長く使用した場合でもタイヤが劣化しにくい点が特長といえます。光沢が出るだけでなく、タイヤ表面に保護膜が形成されるため、汚れがつきにくく、紫外線からの保護も可能です。
ただし、水との相性が悪く、雨天時に走行した場合は、石油系のタイヤワックスに比べて落ちやすくなる可能性がある点は知っておきましょう。
タイヤワックスを塗る際の手順とポイント
ここでは、タイヤワックスを塗る際の手順とポイントをみていきましょう。
①タイヤワックスを塗る際の手順
タイヤワックスを塗る際の手順は次のとおりです。
1.汚れやホコリを洗い流す
汚れやホコリがついたままではタイヤに固着し、くすみの原因となります。ワックスの効果を十分に発揮させるために、全体を洗浄しましょう。
2.タイヤワックスを塗布する
濡れている状態では塗布しにくく、うまく定着せず落ちやすくなるため、タイヤワックスの塗布は乾燥してから行うことが大切です。塗布は、タイヤの側面に行いましょう。接地面に塗ると運転時にすべり安全運転に支障をきたすリスクがありますので絶対に避けましょう。
3.タイヤワックスの拭き取りと乾燥
アイテムによっては拭き取りが必要なものもあります。乾燥する前に、余分なワックスを拭き取ります。余分なワックスがある場合は、塗りムラができてしまうことに加え、ホイールやボディが汚れる原因となってしまいます。入念に拭き取りを行い、車を動かさずに完全に乾燥するまで放置しましょう。
②タイヤワックスを使用する時のポイント
タイヤワックスを使用する時のポイントは、以下の2つです。
- 一気に塗り込みすぎない
- ホイールやボディについたら拭き取る
どのようなタイプのワックスでも一気に全体に塗りつけるのは避けましょう。仕上がりが悪くなる可能性が高く、スプレータイプでは液だれが起こるリスクがあるためです。また、ホイールやボディにワックスをついたまま放置するとシミができるため、付着した時はすぐに乾いたクロスで拭き取りましょう。
使用頻度と保管時に洗浄が必要な理由
ここでは、タイヤワックスの使用頻度と保管時に洗浄が必要な理由をみていきましょう。
①使用頻度
タイヤワックスの使用頻度は、一般的に油性のものであれば2~3カ月に1回程度、水性のものであれば月に1回程度です。
②保管時に洗浄が必要な理由
スタッドレスタイヤとの履き替えなどのタイミングでタイヤを保管する際、タイヤワックスを洗浄せずに保管した場合は、ワックスが表面に残るため、タイヤに最初から含まれている油脂成分が内部に閉じ込められます。油脂成分がタイヤ表面に出てこない場合、タイヤの硬化が進み劣化が進行するリスクがあります。
そのため、タイヤを保管する時はワックスを落としてから保管しましょう。