洗車クロスの素材や選び方とは?使用する際のポイントも解説
洗車に使うクロスは、どのようなものでもいいかというと、そういうわけではありません。中には、素材や表面加工の影響で、拭きキズがつく・思ったように水分が拭き取れないなどの問題が発生するためです。では、どのような素材が洗車に向いているのでしょうか。今回は、洗車クロスの素材や選び方、使用する際のポイントを解説していきます。
洗車に最適なクロスの素材とは?
洗車クロスの素材ごとの特長は以下の通りです。
1.綿
デリケートな車のボディに使用することを前提に作られた車専用のタオルです。他のものに比べ価格が安いことが特長ですが、吸水性はあまりよくないため、絞る回数も増え、どうしても作業性が悪くなってしまいます。
2.マイクロファイバー
極細繊維でできているため、速乾性に優れている素材です。また、優れた吸水性により拭く回数を減らすことができ、洗車の効率が上がります。
3.PVA
薄いスポンジのような質感の素材で、水分を素早く吸収できます。繊維くずが出にくく、磨きキズがつきにくい点も特長です。
4.セーム革
カモシカなどの革を油でなめした素材です。天然の他にも人工のセーム革も存在します。高い吸水性が特長で、水で濡らして軽く絞り、柔らかくしてから使用します。
洗車クロスの選び方
洗車クロスの選び方は以下の通りです。
1.サイズ
洗車クロスにはさまざまなサイズがあります。それぞれのメリット・デメリットを把握しましょう。大きいサイズのメリットは、一回で拭き取れる水分量が多いことです。大型車のように拭き上げ面積が多い車に対しては、拭き上げ回数を減らせるため、時間の短縮も可能です。
デメリットはサイズが大きいことから、絞るのが大変・洗車中にクロスが地面に触れやすい点です。地面にクロスが触れた場合は汚れが付着し、車がキズつくため取り扱いには注意しましょう。
普通サイズのメリットは、扱いやすさです。細かい部分の拭き上げにも適しており、水を吸ったとしても軽量であるため、水を絞りやすいといえるでしょう。デメリットとしては、大きいサイズに比べて拭き取り回数が増え、時間がかかる点です。車のサイズや使い勝手に合わせてクロスを選びましょう。
2.吸水性
吸水性が悪いクロスを使用した場合、拭き取りが不十分になることで、シミが残りやすくなります。対して、吸水性の高いクロスでは、水をキレイに拭き取ることができ、シミができにくくなると言えます。
洗車クロスを使用する際のポイント
洗車クロスを使用する際のポイントは以下の通りです。
1.クロスを使い分ける
洗車クロスの素材ごとに特長が異なるため、拭く場所や拭き上げのタイミングごとに使い分けましょう。使い分けを行えば、拭きキズがつきにくく、クロスを長持ちさせられます。しかし、洗車用のクロスであっても、使用回数が多くなるうちに吸水性や柔軟性が低下して行く点には注意が必要です。
同じクロスを長期間使用してしまうことによりキズがつく、拭き取りの効率が落ちるなどのデメリットが目立つようになります。そのため、洗車を頻繁に行う場合は、定期的にクロスを交換しましょう。
2.一枚のクロスで全体は拭かない
一枚のクロスを全体に使用する場合、砂などの汚れが付着しやすく、車をキズつける原因のひとつになることもあります。クロスはボディ用と汚れがつきやすい足回り用に分けて用意しましょう。
3.一般的なタオルは使用しない
自宅などにある普通のタオルを使用するのは避けましょう。一般的なタオルを車のボディに使用すると、繊維が硬く、残りやすいため、拭きキズができやすくなります。また、吸水性が低いことから、水分を拭き取るのにも苦労します。洗車には洗車用のクロスを使いましょう。