車に塩害が発生する原因とは?影響や予防方法についても解説
車に塩分がついた場合は、塩害が発生する可能性があります。仮に、塩分がついたまま放置すれば、最悪パーツの欠落やフレームに穴があくこともあるでしょう。しかし、どのように防げばよいか分からない方もいるのではないでしょうか。今回は、車に塩害が発生する原因や車に及ぼす影響、予防方法を解説します。
車に塩害が発生する原因
ここでは、車に塩害が発生する原因をみていきましょう。
①潮風
海から吹く風は、塩分の濃度が高いため、風を受けることで車に塩害が発生します。そのため、海の近くに住んでいる場合は、潮風の影響を受けるといえるでしょう。
また、国土交通省は塩害が起こりやすい地域を塩害地域に指定しています。塩害地域の範囲は、海から500~7,000mです。
②融雪剤
雪を溶かすために道路に撒かれる融雪剤は、主成分が塩化カルシウムや塩化ナトリウムです。そのため、融雪剤が撒かれた道路を走った場合、雪解け水とともに車に付着し、塩害を受けやすくなります。
③台風
台風で降る雨であれば、塩分の心配はありません。しかし、台風の風で海水に含まれている微粒が飛散する可能性があります。台風通過後は沿岸部の道路だけでなく、内陸部でも塩害が発生する可能性がある点を知っておきましょう。
塩害が車に及ぼす影響
ここでは、塩害が車に及ぼす影響をみていきましょう。
①車がサビやすくなる
車は塩害以外の要因でもサビが発生し、塩分によってサビの進行が早まります。防サビ処理をしている車であっても、小さいキズや隙間に塩分が蓄積するとサビが発生する点も知っておきましょう。見た目の悪化だけでなく、車に深刻な影響を及ぼす可能性があるため、対策が必要です。
②故障の原因になる
サビが進行した場合、ボディやパーツが腐食したうえで陥没したり、穴があいたりする可能性が高まります。パーツが欠落する可能性もあるため、車の走行が安全にできなくなります。また、故障するといきなり動かなくなったり、運転中に思ったような操作が行えなくなったりするといったリスクがあるため、サビは早めの対処が必要です。
③車検に通らない
サビの影響でブレーキの引きずりやマフラーの穴あき、車のフレームに穴があいてしまった場合は、車検に通りません。また、車検に通らないダメージがあれば、修復に多額の費用が必要となります。
車のダメージは車検時にまとめて修理することも可能です。しかし、サビの進行によって、高額となることに加え、修理よりも安価となる場合には、車の乗り換えにつながることもある点は知っておきましょう。
車の塩害の予防方法
ここでは、車の塩害を予防する方法について解説します。
①こまめに洗車を行う
塩害を受けやすい環境で車を利用した場合は、早めに洗車を行い、水分や塩分などを落としましょう。路面に近い下回りが塩害を受けやすいため、下回りも念入りに洗車することが大切です。また、サビを予防するためにも、洗車後は水を丁寧に拭き上げ、十分に乾燥させましょう。
②車に海風が当たらないようにする
塩害地域で車を屋外に停める場合は、常に車に塩害の影響を受けます。そのため、カバーを使用すれば、海風にさらされる時間を短くできます。ただし、カバーに塩分が付着することになるため、使用する場合には、定期的に洗うことを意識しましょう。
③コーティング剤やワックスを施工する
塩害を予防するには、コーティングやワックスが有効です。コーティングやワックスの被膜によって、外部からの汚れや塩分から車を守れます。コーティング剤やワックスを使用し、塩害の影響を防ぎましょう。