手洗い洗車のメリット・デメリットは?手順や注意点なども解説

車を丁寧に洗いたい場合には、手洗い洗車が適しているといわれています。しかし、手洗いとガソリンスタンドに設置されている洗車機と仕上がりを比較しても、それほど違いはないのではと感じる方もいるのではないでしょうか。今回は、手洗い洗車のメリット・デメリット、手順と注意点などを解説します。
手洗い洗車のメリット・デメリット
ここでは、手洗い洗車のメリット・デメリットをみていきましょう。
①メリット
手洗い洗車のメリットは、次の5点です。
- メンテナンスが必要な部分に気づけるため早めに対策を行える
- 自宅であれば、好きなタイミングで洗車を行える
- 細かいところまで汚れをみながら、丁寧に洗えるため洗車の質が向上する
- ブラシや洗車用クロス、洗車用クリーナーなど使用する道具を自分で自由に選べる
- 時間をかけて洗車を行うため自車への愛着が湧く
車のキズやトラブルを発見しやすくなるため、良いコンディションの維持にもつながるでしょう。
②デメリット
手洗い洗車のデメリットは、次の5点です。
- 時間と手間がかるため、時間的余裕がなければ、実施が厳しい
- 洗車に必要な道具を揃える必要がある
- 自宅では十分なスペースや外で使用できる水道も必要となる
- 自宅で作業を行う場合、水や汚れの飛び跳ね、近隣とトラブルにならないように注意する必要がある
- 誤った方法で洗車を行った場合、車をキズつけるリスクがある
洗車の可否が時間に加え、天気にも影響される点も知っておきましょう。
手洗い洗車の手順と注意点
ここでは、手洗い洗車の手順と注意点を解説していきます
①ボディ洗車の手順
ボディ洗車は次のような手順で行いましょう。
1.水でボディの汚れを洗い流す
まずは、車の上から下に水を流し、大まかに全体の汚れを落としましょう。ホコリや砂、泥などの汚れがついたままスポンジやブラシで擦ると、車にキズがついてしまうため、先に洗い流すことが大切です。
2.カーシャンプーを泡立てボディを洗浄する
次に、バケツにカーシャンプーを入れて、ホースから勢いよく水を注ぎ泡立てます。泡立てたシャンプーをスポンジに取り、ボディを優しく洗いましょう。しつこい汚れがある場合は、一度洗ってから、泡をつけ直し再度洗うことを推奨します。
3.カーシャンプーを洗い流し、拭き上げを行う
最後に、ボディ全体を洗い終えたあとは、水分が乾く前にカーシャンプーを水で洗い流します。流す際には、ルーフからボディ下部(上から下の方向)に流す点と、ドアやサイドミラーの隙間など細部まで水を流す点を意識しましょう。
カーシャンプーを流したあとは、水滴が乾く前に素早く拭き取ります。拭き取る際は一定方向で、力を入れずにサッと拭き取りましょう。
②タイヤ・ホイール洗車の手順
タイヤ・ホイールを洗う場合は、次のような順番になります。
1. 砂や泥汚れなどを水の勢いで落とす
2. タイヤ・ホイール用のスポンジにカーシャンプーの泡をたくさんつけてこすり洗いを行い、汚れを落とす
3. シャンプーの成分が残らないように水で洗い流し、水分が残らないように優しく拭き取る
硬いブラシはキズの原因になるため、使用は避けましょう。タイヤ・ホイールの汚れがひどい場合は、ボディに汚れが跳ねるため、ボディより先に汚れを落とします。
③注意点
日差しの強い昼前後の時間帯は水シミができやすいため、洗車に不向きだといえるでしょう。また、風が強い日は砂やホコリが車につきやすく、車にキズがつきやすくなります。洗車に向いているのは、風と日差しがない日の午前中や夕方である点を知っておきましょう。
また、服装に関しては、アクセサリーや腕時計などの貴金属類を外さずに洗車するとキズがつく、塗装が剥げる原因となるなどのリスクがあるため、外してから洗車を行うことを推奨します。
洗車の目安は1カ月に1回程度です。しかし、花粉や黄砂・鳥のフンがついたままの状態で放置すれば、塗装面の劣化を引き起こすリスクがあります。そのため、車の劣化につながる汚れを確認した場合は、早めに洗車を行いましょう。
また、海の近くをドライブした際は塩分が車に付着し、小さなキズやボディの隙間などからサビが発生するリスクがあります。そういった理由から、ドライブ後は洗車を行いましょう。
洗車に使用する水は、水道水を使用することが大切です。井戸水は、水道水と比べ、鉄分やカルシウムといったミネラル成分が豊富であり、洗車でシミが残った場合には、溶剤を使用しても簡単には取れません。
ミネラル成分が塗装内部に浸食すると研磨剤を使用しても取れない汚れとなることから、洗車は水道水を使用しましょう。
自宅で手洗い洗車が行えない場合の対策
住んでいる場所によっては、洗車スペースや水道が確保できないケースもあります。そのような場合は、コイン洗車場を利用しましょう。費用はかかるものの、手洗い洗車を行うことが可能です。
高圧洗浄機や掃除機が用意されているケースも多いため、洗車に使用する道具を用意すれば、セルフで利用できます。自宅で手洗い洗車を行えない方は、利用を検討してみましょう。
24時間営業のコイン洗車場はいつでも利用できます。対して、営業時間がある場合は、時間内に洗車を完了しなければなりません。週末は混雑している場合があるため、順番待ちが必要でゆっくり洗車できないケースも予想できます。
また、夜中に高圧洗浄機を使用するときは、エンジンを止めて近所迷惑にならないようにしましょう。コイン洗車機は使用時間が限られているため、効率的な作業が求められます。
手洗い洗車の効果を保つためのポイント
ここでは、手洗い洗車の効果を保つためのポイントをみていきましょう。
①洗車後にワックスやコーティングを行う
洗車後は、車がキレイな状態になります。そのうえで、キレイな状態を長く保つためにはワックスやコーティングするのが効果的です。ワックスやコーティングの被膜によって、塗装の劣化を防ぎつつ、汚れがつきにくくなります。
また、紫外線や外的なダメージから塗装面を保護できるため、キレイな状態の車を保ちやすくなる点はメリットです。ワックスやコーティングには、樹脂系・ガラス系などの種類があり、効果や耐久性が異なります。そのため、自車に適したワックスやコーティングを選ぶことが大切です。
②日常的な手入れ
定期的に車の表面のホコリや汚れを拭き取ったり、鳥のフンや虫の死骸などがついたら早めに洗車したりするといった日常的な手入れが大切です。汚れはすぐに処理し、車を清潔な状態に保ちましょう。
ワックスやコーティングした車を手洗い洗車するときには、ボディへの負担を軽減するためにも、柔らかいスポンジや吸水性に優れた洗車用のクロスを使用しましょう。洗車方法は、シャンプー洗車が適しています。