車の消臭方法とは?車内が臭くなってしまう原因なども解説

運転中や乗り込んだ際に、車内の臭いが気になるという方も多いでしょう。しかし、どのような方法で消臭すれば良いのか分からず悩んでいる場合もあるのではないでしょうか。今回は、車内が臭くなってしまう原因、消臭方法や予防するための方法について解説していきます。
車内が臭くなってしまう原因とは
ここからは、車内が臭くなってしまう原因についてみていきましょう。
①エアコンのカビやタバコ
エアコンにカビが生えている場合は、スイッチをオンにしたときに風と一緒にカビ菌が放出されるため、車内に悪臭が漂うことになります。また、タバコの煙は車内に簡単に充満するため、臭いが染み付きやすいという点は知っておきましょう。タバコのヤニは一度付着すれば、時間が経つほど取れにくくなるため、注意が必要です。
②飲食物やフロアマット
臭いが強い食べ物を換気せずに車内で食べると、臭いがこもります。また、食べこぼしを放置した場合、菌やダニの発生源になる点も知っておきましょう。フロアマットに関しても、水分や泥などで濡れたままの状態で放置すると雑菌が繁殖し、嫌な臭いが発生する原因となります。
③ペットや体臭
シートに付着したペットの皮脂や毛、排泄物は車内の悪臭の原因です。また、普段から十分な換気を行わずに乗り続けた場合、体から出た汗がシートに染み込み体臭が取れなくなります。気温が高くなる夏は、汗をかきやすく、シートに汗が染み込みやすい季節であるため、対策が必要といえるでしょう。
車内の臭いを放置するリスク
ここでは、車内の臭いを放置するリスクを解説します。臭いを放置すると健康や査定金額に悪影響が出るため注意しましょう。
①健康に悪影響が出る可能性がある
エアコンから臭いがする場合は、フィルターやエバポレーターに菌が繁殖している可能性があります。菌が繁殖した状態でエアコンを使用すれば、拡散されるだけでなく、菌を吸い込み喘息やアレルギー症状が起きるリスクがあります。そのため、定期的な内部洗浄やフィルター交換が必要です。
②車酔いにつながる
臭いは自律神経に影響するため、車酔いにつながる方がいます。車を運転する方が気にならないというケースでも、車酔いしやすい同乗者の方がいれば、車酔いを誘発する可能性も否定できません。そのため、事前に消臭しておくことが大切です。
③売却時の査定金額に影響する
車の売却時には、車内の状態も確認されます。仮に、車内に臭いが残っていると査定額が下がる原因になってしまいます。ただし、査定に出す直前にお金をかけて消臭したとしても、査定額が大きく上昇することはありません。そのため、査定額を気にするよりも自分たちが快適に乗車することを目的として、掃除や消臭を定期的に行いましょう。
車の消臭方法
ここでは、車の消臭方法についてみていきましょう。
①消臭剤や芳香剤を使用する
消臭剤を使用すれば、費用を抑えたうえで、時間をかけずに消臭効果が期待できます。タバコの臭い用やペットの臭いなど、用途を限定した消臭剤も販売されているため、臭いの原因に合ったものを使用しましょう。
消臭剤や芳香剤には、スプレータイプ・置き型タイプ・エアコン取付タイプ・スチームタイプ・吊り下げタイプがあります。それぞれのタイプの特長は、次のとおりです。
- スプレータイプ:臭いのする箇所に直接吹きかけて除菌と消臭を行える
- 置き型タイプ:車内に置くだけで車内全体に広がった臭いを手軽に除去できる
- エアコン取付タイプ:場所を取らず、エアコンの風量調節で香りの強弱をつけられる
- スチームタイプ:車内にスチームを充満させるため、消臭完了までに時間がかかるものの、隅々まで消臭できる
- 吊り下げタイプ:ルームミラーに吊り下げるだけであるため、簡単に設置できる
自車に適した消臭剤や芳香剤を使用しましょう。
②車内清掃や換気
素材に汚れが染み込んでいる場合、車内清掃が効果的です。清掃方法は次のとおりです。
- フロアマットを外して水洗いする
- 灰皿やクッションなどのカーグッズを外し、水拭きする
- 掃除機でホコリや塵、ペットの毛などを取り除く
- シートの下側、ハンドル、シフトレバー周辺の隙間など、掃除をあまりしていない箇所の水拭きを行う
- 全ての内窓の水拭きと乾拭きを行う
- 臭いの原因となるゴミや不用品を捨てる
車内清掃を徹底することで臭いを改善できます。また、クリーニング用のカーケア用品で汚れを除去する方法もあります。こまめに窓を開けて車内の換気をすると臭いの染み付き予防につながる点も知っておきましょう。
また、芳香剤の臭いが気になる場合は、晴れて気温が高い日に窓を開けて何度か換気を行うことをおすすめします。日光で車内温度が高くなると香料が揮発するため、換気により臭いが改善するケースもあります。
③車内クリーニングをプロに依頼する
エアコンの洗浄などが難しいケースや自分で消臭しようとしても臭いが消えないといった場合は、プロへの依頼を検討しましょう。プロであれば、専用機材や溶剤を使用するため、臭いの原因を根本から除去するクリーニングを依頼可能です。
依頼先としては、ガソリンスタンド・カーディーラー・カー用品店・車内クリーニング専門店があります。プロへの依頼を検討するときは、費用だけでなく、車内クリーニングの内容を確認して依頼先を選択しましょう。
車の臭いを予防するための方法
ここからは、車の臭いを予防するための方法についてみていきましょう。
①光触媒施工を行う
光触媒は太陽光や蛍光灯の紫外線と反応し、表面に強い抗菌力を生み出す仕組みです。一度施工すれば、車内のカビや細菌の増殖を予防できます。プロへ依頼すると本格的な光触媒施工が依頼できるため、自分での施工に不安な方は利用を検討しましょう。
②エアコン内部を定期的に乾燥させる
エアコンは空気を冷やす際に水分が内部に生じるため、使い方によっては湿気てカビが発生します。そのため、次のような手順でエアコン内部を乾燥させることが大切です。
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走行後に窓を全開にし、エアコンを最高温度・最大風量に設定する
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設定後に暖房を5分程度かける
臭いに問題がない場合でも、定期的に実施することでカビの繁殖を防げます。
③エアコンフィルターを交換する
エアコンフィルターは外気・内気のホコリや花粉をシャットアウトし、車内にキレイな空気を送るためのパーツです。しかし、汚れが蓄積するとカビや菌が発生し、臭いの原因となるパーツにもなります。そのため、エアコンフィルターを新品に交換すれば、臭い予防につながります。
使用済みのフィルターを取り外し、新品に交換するだけであるため、自分で行えるケースもあります。車種ごとに適合品番が違うため、車両形式・年式を確認して購入しましょう。