下回り洗車の手順と注意点は?汚れを放置した場合のリスクも解説

車は下回りの汚れが放置されているケースも多く、対処方法を知らないという方も多いのではないでしょうか。下回りの汚れは、放置すればサビが発生し、部品の劣化につながってしまいます。今回は、下回りの汚れを放置した場合のリスク、洗車の手順と注意点などをみていきます。
車の下回りの汚れを放置した場合のリスク
ここでは、車の下回りの汚れを放置した場合のリスクをみていきましょう。とくに、サビや部品の劣化には注意が必要です。
①サビが発生する
車の下回りには、防サビ加工が施工されています。しかし、走行を続けると砂利や小石などが下回りに当たるため、加工が剥げていきます。また、以下のような物質が付着したまま放置した場合、防サビ加工の劣化が進行してしまう点も知っておきましょう。
- 水や泥
- 海水
- 融雪剤
日常的な点検とメンテナンスを心がけることが重要です。
②部品の劣化や事故につながることがある
下回りの汚れを放置するとサビが金属を腐食し、部品を劣化させます。下回りには、駆動系やマフラーといった重要な部品が多いため、汚れによる劣化が進めば車検に通らなくなったり、場合によっては事故のリスクが高まったりするケースもあります。そのため、自車を良好な状態に保つためにも、定期的な洗車が必要です。
下回り洗車の手順と注意点
下回り洗車の手順と注意点をみていきます。
①下回りの洗車に必要な道具
車の下回りの洗車には、以下の道具を用意しましょう。
- ジャッキ
- ホース
- 高圧洗浄機
- 下回り用ノズル
- 下回り用洗剤
下回りの汚れは頑固であるため、ホースで水をかけても汚れが落ちないケースがあります。そのため、高圧洗浄機や下回り用ノズルを使用しつつ、専用の洗剤で洗いましょう。
②洗車の手順とポイント
下回りの洗車の手順は、次のとおりです。
- 車をジャッキアップして浮かせる
- ホースや高圧洗浄機で水をかける
- 水洗いで汚れが落ちなければ洗剤を使用する
- 洗剤を十分に洗い流す
ジャッキがない場合には、段差やスロープなどを活用して下回りを洗いましょう。
③注意点
下回りの洗車を行う際の注意点は次のとおりです。
- 電気系統やゴム製部品に水をかけない
- 電気自動車の充電中の洗車は避ける
- ジャッキアップが固定されているか確認する
電気系統やゴム製部品に水がかかると故障の原因となります。また、電気自動車の充電中に洗車した場合は、漏電による車両火災、感電事故につながるリスクがある点も知っておきましょう。
ジャッキアップが固定されていない場合は、作業中にジャッキが外れ、ケガをする可能性があります。そのため、必ず固定されていることを確認してから作業をスタートすることが重要です。
下回り洗車の頻度
ここでは、下回り洗車の頻度についてみていきます。適切な頻度を把握し、洗車を行いましょう。
①下回り洗車の頻度
下回り洗車の頻度は、地域性や走行環境で変化します。雪がほとんど降らない地域であれば月に1~2回程度です。ただし、雪道や海がある地域を走行したときは、融雪剤や塩分による車へのダメージを防ぐためにも、早めに洗車することが重要です。
②下回り洗車を行う方法
自分で下回り洗車を行うのが難しい場合は、下回り洗浄機能のある洗車機の利用や洗車専門店、カーディーラーなどのプロに依頼する方法があります。
まず、洗車場やガソリンスタンドに設置されている洗車機の中には、下回り洗浄機能を備えた洗車機もあります。自分で洗車するよりも手軽に洗えるものの、細かい部分の汚れを落とせない場合があることは把握しておきましょう。
そして、洗車専門店やカーディーラーなどのプロに依頼すれば、細部の汚れまで確認しながら洗浄してくれるため、安心して作業を任せられます。自分での洗車が困難に感じる場合は、洗車機の利用やプロへの依頼を検討しましょう。