ノンブラシ洗車機の特長とブラシ洗車機との違いなどについて解説

手洗い洗車をする時間がない場合、洗車機を利用するケースは多いのではないでしょうか。洗車機といえば、ブラシで洗うタイプをイメージされる方が多いものの、ノンブラシタイプも増加しています。今回はノンブラシ洗車機の特長とブラシ洗車機との違い、メリット・デメリットをみていきましょう。
ノンブラシ洗車機の特長とブラシ洗車機との違い
ここでは、ノンブラシ洗車機の特長とブラシ洗車機との違いをみていきましょう。
①ノンブラシ洗車機の特長
ブラシを使用せずに水の高圧洗浄のみで汚れを落とす洗車機です。車の上と左右にノズルが搭載されており、ノズルが往復してボディ全体を洗浄します。ブラシによる摩擦がないため、ボディに細かいキズがつくリスクを抑えられます。
②ブラシ洗車機との違い
一般的なブラシ洗車機では、ゴムやスポンジ、プラスチックなどの素材のブラシを高速で回転させながら汚れを落としていくため、ノンブラシに比べて、汚れをしっかり落とすことができます。ただし、性能はよくなったものの車体にキズがつくリスクがあることは理解しておきましょう。また、使い方を誤ると車のドアミラーやアンテナなどが破損するケースがあります。
対して、ノンブラシ洗車機はボディに接触せずに洗浄が可能です。そのため、洗浄キズやパーツ破損のリスクが低くなります。加えて、下回りの洗浄が可能な機種もあり、泥や汚れを落としたい場合に効果的です。
ノンブラシ洗車機のメリット・デメリット
ここでは、ノンブラシ洗車機のメリット・デメリットをみていきましょう。
①メリット
ノンブラシ洗車機のメリットは、次のとおりです。
- ボディにキズがつきにくい
- 洗車時間が短い
- 細かいパーツの汚れを落とせる
物理的な接触がないことに加え、水で汚れを落とす仕組みであるためボディにキズがつきにくくなっています。また、ゲートの往復が最小限で済むことに加え、工程を省けることから洗車にかかる時間が数分~10分程度と短い点も特長です。
高圧水をさまざまな方向から噴射するため、エンブレムやドアの隙間など細かいパーツの汚れを落とせます。
②デメリット
ノンブラシ洗車機のデメリットは、次のとおりです。
- 下回りの洗浄ができない
- 強い汚れは落としにくい
- ブラシ洗車機よりも費用が高い
構造上ホイールやサイドステップといった下回りの洗浄を十分に行うことができません。最近では、下回りの洗浄に特化しているオプションメニューのある機種が登場しているものの、設置台数はまだまだ少ないのが現状です。
また、こびりついた水アカや放置されて固着した汚れなど、頑固な汚れは落としにくい傾向にあります。さらに、ブラシ洗車機は最安であれば300円程度で利用できるものの、ノンブラシ洗車機は最低でも600~800円程度と費用が高めです。
ノンブラシ洗車機の使用が適しているケース
ここでは、ノンブラシ洗車機の使用が適しているケースをみていきましょう。
①車の装備品が多い
ブラシ洗車機では装備品の破損を防ぐため、洗車機の安全センサーで洗わない設定となっています。ノンブラシ洗車機では、装備品が多くても安全に洗えることに加え、突起物や凹凸部分などの汚れも洗い流すことが可能です。装備品の部分を十分に洗いたい場合は、ノンブラシ洗車機の利用を検討してみましょう。
②コーティング車
コーティングしている車の中には、ブラシ洗車機の使用を禁止している場合がありますが、ノンブラシ洗車は禁止されていないケースがほとんどです。コーティングした場合ボディ表面に被膜が形成されるため、汚れがつきにくくなります。水洗いでも汚れを十分に落とせるため、ノンブラシ洗車機との相性が良いといえるでしょう。
③洗車時間を短縮したい
ボタン操作だけでボディ全体の洗浄が可能です。そのため、手洗い洗車をする時間がない方や洗車を短時間で済ませたい方に適しています。