4.トラブル発生 車が冠水・浸水したら

くるま

最近の台風や集中豪雨のニュースを見てると、僕たち車の冠水・浸水も珍しくないですよね・・・
冠水イメージイラスト
くるま

本当だぜ。
オレ達だってある程度の冠水・浸水を想定して設計されてるんだけど、それを越える水位になるもんな。
くるま

困った・・・
くるま

僕たちはどのくらいの水位までなら耐えられるんですか?
くるま

一般的な乗用車なら、ドアの下端までさ。
だから豪雨時のちょっと深目の水たまりくらいなら大丈夫だぜ。
でも床面が浸かるような水位になるとかなりキケンな状態になるな。
くるま

ブルブル
くるま

集中豪雨で急に道路が冠水してきたらどうしよう・・・
くるま

アンダーパス(立体交差道路のひとつ)や電車のガード下のような高低差の大きな道路にできた水たまりには絶対入らず引き返せ。
これが鉄則だぜ!
くるま

はい!絶対そうします!
くるま

くるま

見た目で浅いと判断して進入したら、思ったより深いってことも少なくないからな。
“さわらぬ神にたたりなし”だぜ!
くるま

深い水たまりに入っちゃったらどうなるんですか?
くるま

床面以上の水深でも、スグには浸水しないぜ。
くるま

ホッ、じゃあ安心ですね!
くるま

なに言ってんだよ!
だからキケンに気づいた頃には、車体が水に浮いて走れなくなってるし、最悪、エンジン吸気口から水を吸ったり、水圧でマフラーが塞がれて、エンジンが止まったまま立ち往生ってことになるんだぜ!
くるま

あぶない!
くるま

ひぇえ~~
くるま

ガクガク
くるま

だからそういう場所には近寄るなって言ってんだよ!
くるま

よくわかりました~
でも、もしそんな事態になったらどうすればいいんですか?
くるま

冠水して車内まで浸水してきたことに気づいたら、スグに止めてエンジンを切るんだ。
くるま

はい!ドライバーはどうやって避難すればいいんですか?
くるま

いきなり水たまりに飛び出しちゃダメだぜ。
落ち着いて足先で水深を測りながら、進んできたのとは逆(もどる)方向に、ゆっくり歩いて避難することだな。
くるま

なるほど~
くるま

水が濁って路面の状況が見えないと、例えばマンホールのふたが外れていても分からないからな。
一歩一歩、確かめながら避難することが大切なのさ。
くるま

えっと、その場に残された僕たち車はどうなるんですか?
くるま

ロードサービスやカーディーラーに連絡をとって救援を待つしかないな。
水が引いたからって、ドライバーが自分で始動しようとすると、エンジン破損や感電のキケンがあるぜ。
くるま

わかりました!
くるま

でもそんな状況にならないようにできるだけ注意しなきゃですね!
くるま

けっ!そんな大雨になったら、雨がやむまで高級ホテルでゆっくりしてればいいんだよ。
くるま

金で解決さ!
くるま

コラッ!
memo
memo

クルマが冠水・浸水したら

自動車はある程度の冠水や浸水に耐えられるように設計されていて、豪雨などによって発生した水深のある水たまりを走行することができるみたいだけど、一般的に走行可能とされる水深は、乗用車であればドアの下端となっているんだって。集中豪雨により発生する冠水路の走行には注意が必要みたいだよ。

万が一、自動車が冠水し車内にまで浸水してしまった場合は、すぐさま自動車を止め、慌てずにエンジンを停止させる、その上で避難経路を考えいきなり水たまりに出るのではなく、足を浸け水深を測りながら、ゆっくりと足をつき、進んできた方向とは逆(もどる)方向に歩いて避難するんだって。

車両は水がひくまで放置すると同時に、その旨をロードサービスやカーディーラーに連絡。水がひいたからといって、クルマに乗り込みエンジンを掛けると破損や感電の危険があるから、絶対にダメなんだって。気をつけなきゃ。

memo

※参考資料:一般社団法人日本自動車工業会 「JAMAGAZINE2009年6月号」

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