1.トラブル発生 警告灯が点灯したら

くるま

スピードメーターの周囲にいろんなマークが表示されているんですけど、あれはなんですか?
一度も点灯したことがないものがほとんどなんですけど~
くるま

???
くるま

警告灯さ。
オレたちの装備に異常が発生した時に点灯して教えてくれるんだぜ!
くるま

そうなんだ!
じゃあ点灯しない方がいいんですね!
よかった~
くるま

本当にそうかな?
消えてるのが普通だから、逆に警告灯自体の電球やシステムの故障を見逃してるだけかも知れないぜ。
くるま

あぶない!
くるま

ええっ!!!
くるま

それじゃ異常が起きても分からないじゃないですか!
くるま

だから時々、警告灯自体に異常がないかチェックしておけばいいのさ!
くるま

どうやればいいんですか?
くるま

カンタンさ!
エンジンスイッチをONにした時、全部のランプが点灯すれば警告灯自体に異常はなし!
その後、エンジンをかけてランプが全て消えれば車の装備も異常なしってわけだ。
くるま

バッチリ!
くるま

エンジンをかけても消えない警告灯があったら?
くるま

即、点検に出すべきだぜ!
くるま

わかりました!
くるま

ところで、あのマークはそれぞれどんな異常を知らせてくれるんですか?
くるま

いい質問だぜ!
各警告灯の意味を知っておけば、トラブルの早期発見・解消につながるからな。
表にまとめておいたから目を通しておけよ!

【警告灯の種類と意味】

表示 名称 点灯した場合の意味 対処法
SRSエアバッグ警告灯 SRSエアバッグ警告灯 エアバッグシステムの作動に関する異常警告 すみやかに販売店等に連絡する。
ABS警告灯 ABS警告灯 (1)ABSが作動状態にある時 (2)の場合はすみやかに販売店等に連絡する。
(2)ABSの異常警告
ブレーキ警告灯 ブレーキ警告灯 (1)パーキングブレーキが作動状態にある時 (2)から(5)の場合はなるべく走行は控え、すみやかに販売店に相談する。
(2)ブレーキフルードが不足している時
(3)ブレーキ油圧の異常警告
(4)ABSの異常警告
(5)ブレーキブースターの異常警告
充電警告灯 充電警告灯 充電系統(オルタネータ、ベルトなど)の状態が異常な時 すみやかに販売店等に連絡する。
油圧警告灯 油圧警告灯 エンジンオイルの圧力が不足している時 即座に停車させ、エンジンオイル量をチェック。量は十分なのに点灯する時は運転を中止し、販売店等に連絡する。
エンジン警告灯 エンジン警告灯 エンジンの制御系などにトラブルが生じている時 なるべく走行は控え、すみやかに販売店等に相談する。
AT警告灯 AT警告灯 ATフルードがオーバーヒートしている時 即座に停電させ、ボンネットを開けたまま警告灯が消えるまで冷却。すみやかに販売店等に相談する。
燃料警告灯 燃料警告灯 燃料の残量が規定値以下(通常5リットル以下程度※の残量)になった時
※残量の数値は車種によって異なる場合があります
すみやかに燃料を補給する。
ドア警告灯 ドア警告灯 ドアが半ドアである時 そのまま走行せずに、停車してきちんと閉めなおす。
シートベルト警告灯 シートベルト警告灯 運転席のシートベルトを装着していない時 シートベルトの装着は義務化されているので、しめてから走行する。
ウォッシャー液警告灯 ウォッシャー液警告灯 ウォッシャー液が不足している時 ウォッシャー液を補充する。
くるま

たくさんあるんですね~
くるま

車種によって採用されている警告灯が違うから、取扱説明書で確認しとくんだぜ!
水温計の代わりに警告灯が採用されている車もあるからな。
くるま

ブルー

ボクたちのようなEV(電気自動車)やHV(ハイブリッド車)には、駆動モーターの異常やバッテリー残量の警告とか、ガソリン車にはなかった重要な警告灯があるから注意した方がいいね。
くるま

ブルー

注意!

【HV(ハイブリッド車)やEV(電気自動車)の重要な警告灯】

表示 名称 点灯した場合の意味 対処法
EVシステム警告灯 EVシステム警告灯 EVの高電圧システムや冷却システム、電制シフトなどの異常 すみやかに販売店等に連絡する。
バッテリー残量警告灯 バッテリー残量警告灯 リチウムイオンバッテリーの残量が低下した時 最寄りの充電施設で充電する。
出力制限表示灯 出力制限表示灯 EVの走行用バッテリーの残量が極端に少ない時、あるいはバッテリーの異常な低温・高温状態 すみやかに販売店等に連絡する。
くるま

なるほど~
くるま

ランプの色の意味も覚えておくんだぜ!
くるま

えっ? そんな決まりもあるんですか?
くるま

車の警告灯や表示灯のランプの色は世界共通の国際規格(ISO)で赤色・黄色・緑色の3色と決められているんだぜ!
各色の意味は「赤色=危険」「黄色=注意」「緑色=安全」さ。
くるま

信号機みたいでわかりやすいですね!
くるま

だから、赤色の警告灯が点灯・点滅したら、その装備に重大なトラブルが発生してるってことさ。
スグにでも整備工場での点検・修理が必要だぜ!
くるま

はい!わかりました!
memo
memo

警告灯が点灯したら

運転に必要な情報をドライバーに伝えるのがメーターパネル(計器類)の役目なんだね。代表的なものとして、速度を表示するスピードメーターやエンジン回転数を表すタコメーター、冷却水の温度を表示する水温計などがあるみたい。各装置の異常をドライバーに知らせる警告灯も忘れてならない存在。警告灯のそれぞれにどんな意味があるのか知っておくことは、トラブルを早期に発見するためにも必要なことなんだって。

ランプはさまざまな色で光るけど、この色は国際規格(ISO)で決められていて、世界共通となっているんだって。一般的に赤色の警告灯が点灯、または点滅したら重大なトラブルが発生したサインだから、点灯したらすみやかに整備工場で点検してもらわなきゃいけないみたいだよ。

memo
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