2009年10月6日
「洗車研シャンプーS21体験記」その4 油汚れを取るシステム

こんにちは。
ソフト99広報室のミヤカワです。
またも前回から随分時間が空いてしまいました。すいません。
前回は、S21がワックス・コーティングの施工上障害となる「油性の汚れ」にフォーカスし、脱脂性能を高めることでワックスやコーティング施工前の下地処理をきちんとするシャンプーを目指して作られた、というところまででした。
本日はその続き、一体どんな仕組みで油分を落とすシャンプーとしてつくりあげたか、というお話です。
前回に引き続き、研究担当者に話を聞いていくことにしました。
「例えば洗車の中でも、水でも落ちる汚れもあれば、こすっても落ちない汚れとか、色々ありますよね」
確かに、汚れといってもさまざまで、流すだけで済む汚れもあれば、こすったり、なんらかの力を入れなければとれない汚れもありますね。
「その中で今回最も落としたかった汚れが、油性の汚れというわけです」
ふむふむ。
「油性の汚れは、時間が経つとこびりついてしまって、水では当然、落ちません。そこで、シャンプー自体の汚れのアプローチ自体に工夫が必要だったわけです」
なるほど。
「その成分の鍵となるのが、この香りのもとですよ」
…?
そういえば、このS21に私が最初に持った印象は、初回でもお話したとおり「柑橘系のいい香りのするシャンプー」ということでした。
「この香りの元は、オレンジオイルという物質です。こびりついた油汚れとシャンプーに含まれる界面活性剤との間で橋渡しの役目を担っているのが、このオレンジオイルなんです」
…??
よくわからなくなってきました。
界面活性剤は、汚れをつかまえて流していく役割を果たすものですよね。
では一体、オレンジオイルの役割は、なんなんでしょうか。
「オレンジオイルの洗浄面での特長は、油汚れを分解する力があるということなんです。そこでまず、こびりついた油汚れをこのオレンジオイルで分解させるんです。分解したところを界面活性剤が捉まえて、泡に取り込み、流すという仕組みで、油分を取り除くことにしたわけです」
なるほど!
従来の洗浄成分の活動過程にオレンジオイルを加えることで、油汚れへのより効果的アプローチができるようになったということなんですね。
どうやら調べてみるとこのオレンジオイルは、食器洗い洗剤などでも油汚れに対する切り札として使用されているような物質。
しかし、クルマのボディと食器は当然同列に扱えるようなものではないはず。
その部分はどうなんでしょうか。
「たしかに食器洗い洗剤は油分はよく落ちるんですが、塗装面には強すぎて悪影響が出てしまうんですよね。カーシャンプーとして作るうえでは、油汚れに対する能力を極力スポイルせずに、クルマの塗装にも極力優しくなきゃいけない。当然、同じように作るわけにはいきませんよ」
やはり。。。。
カーシャンプーとして果たさなければいけない役割や、使い勝手の問題もありますもんね。
「洗う環境っていうのも考えてみると、日常生活している中で洗う対象としてのクルマは、かなり異色な存在だと思うんですよ。だからこそ、カーシャンプーがこうあるべきだろうという理想はありますよ。その点、このシャンプーはかなり良く出来たと思ってますけどね」
このシャンプーはなかなかの自信作のご様子です。
それでは次回は、改めてS21を使いながら、そのこだわりのポイントを解説していただきましょう。
長くなったので、今回はこのへんで!
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