亡き父の思い出とともに
引き継いだ”FIAT500”
漫才やコントを中心に活動し、YouTubeチャンネルにも人気が集まるお笑いコンビ土佐兄弟。
弟の、ゆうきさんがお父様から引き継いだ愛車は2017年式のフィアット500。
街乗りにピッタリのサイズ感と操作性が魅力のイタリア生まれのコンパクトカーだ。
ハンドリングがよく小さい路地も運転しやすい。
「クルマで出かけたりとか、家族をクルマに乗せたりというのは、僕らが小さいときに
お父さんがクルマでいろいろなところに連れて行ってくれたから。」と語る土佐兄弟。
お父様とのエピソードとクルマへの思いを伺いました。
父もクルマも自分自身も、
似たもの同士
爽やかなブルーのボディカラーは、ゆうきさんが昔から好きな色。
小さいころに使っていた筆箱やゲーム機、初めて買った漫才衣装の
ネクタイもブルーだったそう。
「そういえば、お父さんもブルーのセットアップとか着ていましたね。
親子ですね。」
小回りが利いてかわいいフォルムなど、自身と重なるところもたくさんある。
「めちゃくちゃいいクルマですよ!本当に。
自分ぽいのはフィアット500なのかな?」と、ゆうきさん。
お父様もフットワークが軽く、小回りが利く人だったと振り返る。
お父様との
幼いころの思い出は?
「お父さんは大のクルマ好きで、クルマでどこか出かけるというのは土佐家の文化でした。」
週末は家族そろってよく海に出かけたという。
これまでたくさんのクルマを乗り継いできたお父様。
それゆえに息子ふたりがそれぞれのクルマを購入した時は自分のクルマを買えるようになったことに大喜びしたそう。
突然の別れ、そして決意
事態が急変したのは2024年1月のこと。
「去年のはじめに親父が急に倒れて、すぐ病院に向かったのですが、そのまま2日後に亡くなって。」
その時、フィアット500は納車後わずか3ヶ月。
「母は運転しないので、駐車場を借りたまま置いておくだけになってしまう。
でもお父さんが乗りたかったであろうクルマを手放すのは悲しい。そうしたら、ゆうきが『俺が乗ろうかな』って言ったんです。」家族会議が行われた時の様子を兄の卓也さんはこう語る。
ゆうきさんはお父様のフィアット500を譲り受けることを決意。
所有していたクルマはその場でディーラーに電話をして引き取ってもらった。
「意外に男気があるんですよ、昔から。手放さなくて済んで母も喜んでましたよ。
よく夫婦でドライブに行っていたので。」と卓也さん。
思いがけず譲り受けたクルマだったが、いまではフィアット500のほうが
自分らしくてしっくりきているという。
尊敬する父の姿
お父様はクルマが好きなだけあって運転が上手だったという。
「お父さんみたいな運転を心がけようって思います。尊敬しているところです。」
お父様が車内に置いていた手書きのサインやサングラス、ビニール傘などは今でもそのまま乗せている。
バックミラーにぶら下がっているマスコットは、昔実家で飼っていたトイプードルのコタロー。
お母様がフェルトで作ってお父様に贈られたそう。
卓也さんは「ゆうきがフィアット500を引き継いでくれて、お父さん本当に喜んでると思うよ。」と語る。
「親父と、コタローと一緒に走ってるという感じです。」
フィアット500 2017年式の旅
大好きな車と訪れたい場所
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七里ヶ浜
「日本の渚100選」に選定されており、江の島や富士山を望む絶景スポットとして知られている。
江ノ電の海岸線沿いにあり、海沿いのカフェやレストランも人気。 -
国道134号線
神奈川県横須賀市から中郡大磯町に至る延長約60.5kmの一般国道。
「湘南」の海岸線を通り、多くの観光スポットを結んでいる。
湘南の海沿いの景色を眺めながら走ることができ、地域経済や交流を支える重要な幹線道路となっている。 -
小坪海浜公園
神奈川県逗子市の小坪にある、ヤシの木が立ち並ぶ南国風の公園。
広々とした芝生広場や複合遊具、ベンチがあり、海を眺めながらのんびり過ごすことができる。