4代目フェアレディZで結ばれた
父と娘の物語

1998年式「4代目フェアレディZ(Z32型)」を乗りこなすのは24歳のひなこさん。
4代目フェアレディZ(Z32型)といえば、1998年当時、国産初の“280馬力”を達成した
「V6ツインターボエンジン」を搭載、世界的にも人気のスポーツカーだ。
この車ができたときに生まれてもいない彼女がなぜ、このZ32に乗ることになったのだろうか。
それは、ひなこさんのお父さんが深く関わっている。
お父さんが元々クルマ好きで、彼女もその影響でクルマ好きになったという。
そして、ひなこさんが生まれる前に、お父さんが乗っていた愛車が「4代目フェアレディZ(Z32型)」だった。

最初のマイカーは
父が愛したZ32と決めていた

ひなこさんは、『頭文字D(イニシャルD)』が大好きで、そこで登場する90年代国産スポーツカーに夢中に。
そんな時、お父さんが昔乗っていたZ32型の写真を見て初めてのマイカーは絶対にZ32にすると決めていた。

そして、お父さんが撮った写真の場所で、25年越しに同じようにZ32と写真を撮りたかったのだそう。
維持の大変さから最初は反対していた、というお父さん。
実はひなこさんより少し前に6代目フェアレディZ(Z34)を購入していたので、娘が自分と同じフェアレディZに乗ることになって、本当は嬉しかったのかもしれない。

運命を感じた1台は
どう見つけたのか?

Z32は発売から26年経過した今でも人気があるモデルで、
状態の良好な車体は見つけるのが難しい。
それでも、ひなこさんが求める条件は、
屋根を外すことができるTバールーフ」「5速マニュアル」
NA仕様」という3つ。

SNSで車好きの仲間から1台委託販売で売り出しているという
情報を得て見に行くと、以前お父さんが乗っていたZ32とそっくりの仕様で、
ミッション形式が異なるだけで他の仕様はほぼ一緒。

運命を感じてひなこさんは即購入を決意した。

納車されてから
すぐに2人でドライブ

納車されてからすぐに2人でドライブへ。

後ろにお父さんがZ34に乗ってついてきてもらったんですが、私のZ32を見て『カッコええなあ!』てすごい褒めてくれましたね」とひなこさん。
その日に、25年越しに祖父の家のガレージ前で、Z32とともに記念撮影をすることができた。
よく2人はそれぞれの車で一緒にドライブに出かけ、Z32とZ34を並べて写真を撮っているそう。

ひなこさんはクルマだけでなく、インスタントカメラなどのレトロなカメラも好きで、撮影してSNSにアップしている。

Z32の
お気に入りのポイント

やはりTバールーフで屋根を開けて走る時の爽快感はたまらないそう。

また、現在の規格ではできないフェンダーの薄さが
とてもカッコよくてお気に入り。
お父さんのZ34と比べても、Z32はかなり薄いデザイン。
この時代ならではのデザインでとても気に入っているよう。

Z32とZ34に
刻まれていく新しい思い出

初めての愛車で1番乗りたかったクルマに乗れるのは、とても貴重なこと。
思い入れがあるクルマなので、できるだけ長く乗っていきたいですね。
日頃のケアはもちろんですが、経年変化で少し傷がついている箇所を直していきながら、
キレイに乗り続けていきます」とひなこさん。

親子の思い出が詰まったフェアレディZ。
これからもひなこさんのZ32は、お父さんのZ34とともに
たくさんの思い出を刻んでいくでしょう。

4代目フェアレディZの旅
大好きな車と訪れたい場所

  • 姫路城

    姫路城の白漆喰が最も映える白色ライトアップを毎日日没から24時まで実施。
    木々の間から浮かび上がる天守閣は圧巻。城の北駐車場は車とお城を一緒に撮影できる、車好きの定番スポット。秋には紅葉も楽しめる。

  • 姫路港

    姫路の夜景ドライブスポットとして有名な姫路港。
    姫路港から出るフェリーに乗ると小豆島まで100分で行くことができる。

  • 野瀬埠頭

    車好きが集まるオフ会が開催されることも多い野瀬埠頭。
    工場と海を背景にカッコいい写真が撮れることで人気。車横付けで釣りができるため、週末にはファミリーでにぎわう。

“愛”のある“クルマ”のお手入れを。

愛あるクルマはいつまでも美しく、そしてかっこよくいてほしいですね。
輝かしいカーライフを送るみなさまへ、愛車を長く大切に輝かせるためのお手入れのワンポイントアドバイスを紹介します。

今回のひなこさんの「4代目フェアレディZ(Z32型)」はこの時代ならではの薄いボディやTバールーフが印象的な車です。

白のボディカラーが引き立つよう、タイヤコーティングで足元を引き締めたり、Tバールーフの周りのブラックパーツなどに光沢を与えてあげると、全体が引き締まってきれいに見えるので、年月を重ねた車も古びた印象を軽減できます。

日本のスポーツカーを代表する車だけにタイヤやホイールにこだわる方が多いので、足回りは特に美しくしていただければと思います。例えば、タイヤの黒をきれいな状態に保てるようにタイヤコーティングを施工しておくことはもちろん、こだわりのホイールにはブレーキダストなどの汚れが固着しないように定期的に本格的な専用のツールを使って定期的に洗浄しておくことをおすすめします。

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