2.雪道運転テクニック スタッドレスタイヤ装着の注意点

くるま

うひひ~
今回もおニューのスタッドレスタイヤを付けてもらったぞ!
高級外車冥利に尽きるね~
くるま

金
くるま

おうおう、景気いいじゃねえか!
俺様によこせよ!
くるま

オラオラッ!
くるま

か、かまいませんけど、ブラックさんとはサイズが違いますから~
くるま

ふん、だったら仕方ねえな。
くるま

いえいえ、次の機会にぜひとも~
(ふう~ いったいなに考えてんだか・・・)
くるま

あ、あのう・・・スタッドレスタイヤってなんですか?
くるま

???
くるま

うわ、今更なに言ってんだよ!
ブラックさん、コイツに買わせて、分からせてやればいいんですよ!
くるま

ケケケ
くるま

まあ、新車なんだから仕方ねえだろ。
あのな、スタッドレスタイヤっていうのは、雪や凍結路でも滑りにくい冬用のタイヤのことだよ。
くるま

略してスタッドレスな。
くるま

なるほど!
くるま

以前はタイヤの表面にスパイク(金属などの鋲)を埋め込んだ「スパイクタイヤ」が主流だったんだけどな、粉塵問題で禁止になったんだ。
積雪が少ないと舗装道路を削っちまうからな。
くるま

そうなんですか~
くるま

そこでスパイク(=スタッド)をレス(=使わないで)積雪路や凍結路を走破できる冬用タイヤが登場したんだ。
それがスタッドレスだ!
くるま

へえ~
でもスパイクがないのにどうして滑りにくいんですか?
くるま

その秘密はタイヤの接地部にあるぞ。
くるま

見てみろよ、スタッドレスはノーマルタイヤに比べて、ブロック間の溝が広くて深いし、さらに各ブロックの表面にまでたくさんの細かな溝が刻んであるだろ?
ノーマルタイヤ スタッドレスタイヤ
くるま

あ、本当ですね~
くるま

この広くて深い溝でガッチリ雪を噛んで踏み固めることによる抵抗(雪柱せん断力)と、各ブロックの角でしっかり雪を掻くことによる抵抗(エッジ効果)によって、雪の上でも滑ることなく走行・停止ができるってわけだ。
[雪柱せん断力]
雪柱せん断力
くるま

なるほど~
勉強になります!
でも雪じゃなくて氷面だと硬くて噛めないような・・・
くるま

いいところに気づいたじゃねえか。
確かに氷上で雪柱せん断力は働かないから滑ってしまうな。
くるま

そんな~
くるま

ダメじゃないですか!
くるま

まあ、待て!
だからスタッドレスの接地部分には、低温でもしなやかな特殊ゴムが使われてるんじゃねえか
くるま

これで接氷面積を増やし摩擦力をアップしているわけだ。
ゴム自体にも色々な素材を配合して引っ掻き力を高めてあるぜ!
ゴムと凍結路(イメージ)
くるま

な、なるほど~
くるま

さらに、ブロック表面に細かな溝があっただろ?
サイピングって言うんだけどな、あいつで氷表面の水分を吸収してエッジ効果を高めてるんだぞ。
サイピング
 
くるま

スゴイっ!
 
くるま

僕も早くスタッドレスで走ってみたいな~
くるま

キラキラ
くるま

おい、俺様の話はまだ終わってねえぞ!
最後に大事なことを3つ教えてやるから、よ〜く覚えておくんだぞ!
くるま

は、はい~
くるま

これが俺様流スタッドレスタイヤ使用時のオキテ3ヶ条だ!!
スタッドレスタイヤ使用時のオキテ3ヶ条
くるま

以上だ!
くるま

わかったか!
くるま

あ、ありがとうございました~
memo
memo

スタッドレスタイヤ装着の注意点

スタッドレスタイヤとは、スパイクタイヤの代わりに登場した冬用タイヤのことなんだって。雪の上では、通常、タイヤのゴムと雪との摩擦力が小さくなり、タイヤは滑ってしまうみたいなんで、スタッドレスタイヤは、タイヤの接地部に深い溝で大きなブロックを設けているんだって。これにより、雪を踏み固めて抵抗を増やし(雪柱せん断力)、ブロックの角が雪をひっかくことで生じる抵抗(エッジ効果)を増やすことによって、雪の上でも走ったり止まったりすることができるんだって。

また、スタッドレスタイヤでは、氷上でも機能を発揮するように、タイヤ接地部分に、低温でもしなやかさを失わない特殊配合ゴムを使用しているんだって。この特殊配合ゴムのおかげで、氷との接触面積が確保され、サイピングのエッジ効果や、ゴムに各種素材を混入することで、氷をひっかき、さらに表面の水分を除去して摩擦効果を高め、スパイクなしでの氷上走行を可能にしているみたいだよ。

memo

※参考資料:国土交通省北陸地方整備局長岡国道事務所ホームページ

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