雨の日の運転、視界が悪く不安な思いをした経験はありませんか?
降り続く雨、まとわりつく湿気、この季節、雨に濡れず快適に移動できる車は本当にベンリですね。
でもハンドルを握る私たちドライバーにとっては、フロントガラスに降りかかる雨や、前方車両が跳ね上げる水しぶきなどで大切な視界が悪くなり、とても運転しづらい状況が増える時期でもあります。見通しがまったく利かないほどの急な大雨にヒヤリとした経験があるという方も多いのではないでしょうか?
前方車両からの水しぶき
ワイパーで拭ききれない豪雨
地方別梅雨入り・梅雨明け(平年)
出典:気象庁
なんと、雨の日の事故発生率は晴天時の7倍になることも!
視界の悪い雨の日はドライブ時の不安が増すだけでなく、実際にトラブル発生のリスクが高まります。首都高速道路の調べによると、雨天時の1時間あたりの事故発生比率は、全時間帯で晴天時の4.7倍高くなり、深夜帯になると7倍にまで高くなるという結果が出ています。車がスリップしやすくなることに加え、車線や標識が見づらく、歩行者や自転車を見落としたことに起因する事故も発生しがちです。また、みなさんもご存知の「ゲリラ豪雨」と呼ばれる猛烈な土砂降りが年々増加していることも一因だと考えられます。
出典:H18年 首都高調べ 晴天時と雨天時の事故発生比率グラフ
出典:気象庁
雨の日のドライブ、快適で安全な視界を確保するための3つの方法!
とはいえ、梅雨時期にベンリこの上ない車、「危ないからできるだけ乗らないでおこう」なんて言ってられませんね。これからご紹介する「3つの方法」をしっかり実践して、快適・安全に乗り切りましょう!
1.スピードは控えめ、車間距離はたっぷり!
前を走る車が跳ね上げる細かな水しぶきで運転しづらかった経験はありませんか?
また、大きな水たまりを通過した時などは、想定外の量の水がフロントガラス全体にふりかかることがあり、とても危険です。
雨の日は視界だけでなく、スリップの危険も高くなります。 特に雨の降り始めは、路面にホコリや泥などが浮き上がって滑りやすいので注意が必要。ブレーキの効きが悪くなることも意識して、スピードは控えめに、余裕のある車間距離を保つよう心がけましょう。
2.ワイパーゴムの状態をチェックしよう!
雨の日の視界確保に欠かせないワイパーですが、ゴムがヒビ割れなどで劣化していると、「拭き残し」や「白い拭きスジ」が発生し、かえって視界を悪化させてしまうことにもなりかねません。「車を購入してから一度も交換したことがない」という方も少なくないと思いますが、実はワイパーゴム交換の目安は「半年に1回」!一見、劣化していないようでも交換すると驚くほど視界が改善されます。交換はご自分でカンタンにできますし、ガソリンスタンドでもやってもらえますので、ぜひお試しください。
3.ガラスコーティング剤を利用しよう!
ガラスコーティング剤って?
視界の確保にイチバン手軽で効果的なのが「ガラスコーティング剤」です。
「液体ワイパー」とも呼ばれているハイテクカー用品で、フロントガラスに塗っておくだけで、降りかかる雨を水玉にはじいて走行中の風圧で吹き飛ばし、良好な視界を確保してくれるというスグレモノです。 前方走行車や対向車からの突然の水ハネも一瞬ではじいて視界を回復!さらに油膜を防ぐ効果もあるので、クリアーな視界が長持ちします。
使い方はとてもカンタンです!
カーショップやホームセンターで購入するだけでご自分でカンタンに施工できます。
晴天時にガラスに塗り込んでおくタイプが一般的ですが、雨が降ってからスプレーすればOKの即効タイプ、ウォッシャーを作動させればコーティングできるウォッシャー液タイプ、ワイパーゴムに水ハジキ成分が配合され、ワイパーを動かせば自動的にコーティングされるワイパータイプなど、様々なタイプがあるので用途や使い勝手で選びましょう!
雨の日ドライブの視界を確保する3つの方法、ご理解いただけましたでしょうか?
全部は実行できなくても、この梅雨シーズンを快適・安全な視界で乗り切るために、できる範囲で試してみてはいかがでしょう!